先日定期検診に来院した患者さんは急に虫歯が増えており、食習慣など尋ねると、
「最近、頻繁にのど飴を食べている」とのことでした。
飴など糖分が含まれる食品は、虫歯の原因になります。特に高齢者は、歯根面が露出していたり唾液の流出量が減少するため、
短期間に虫歯が多発することもめずらしくありません。
虫歯ができるリスクは糖分の量ではなく、口の中が糖分にさらされている時間に大きく影響されます。
ですから、甘い物の”だらだら食い”は控えなければいけません。
甘味料の中には虫歯になりにくいものがありますから、もしのど飴を食べる時には、
袋の裏側の食品表示を確かめて購入されることをお薦めします。
<参考>
虫歯になる甘味料:砂糖、ハチミツ、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、水飴、異性化糖、転化糖など
虫歯にならない甘味料:キシリトール、マルチトール、ソルビトール、還元麦芽糖水飴
サッカリン、ステビア、アスパルテーム など
*「キシリトール配合」などと表示されていても、水飴や砂糖、
ブドウ糖などが入っている場合がありますから要注意です。