あごの痛みや不調

顎関節症について

  • 口が開かない
  • 口を開けると顎が痛い
  • 口を動かすと顎がカクカク音がする
  • 顎がだるい
このような症状は一般的に顎関節症と呼ばれています。
しかし、この病気は世界的には
TMD(temporomandibular disorders)(顎機能不全症)
という病名で呼ばれており、顎関節症という病名は不適切であるとの指摘があります。その理由は、これらの症状の原因が顎関節そのものにあることが少ないことがわかってきたからです。そのため、世界的には「顎関節症」という言葉は使われなくなりました。
顎関節症について
また、いわゆる顎関節症は“噛み合わせ”が悪いことが原因で起こると言われた時代もありましたが、現在では否定されており、噛み合わせの治療(咬合治療)は禁忌(やってはいけない治療)となっています。したがって、歯にマウスピース(スプリント)を装着するという治療法も、現在、その有効性に科学的根拠はないと言われています。
きちんとした診察を行ない、確かな根拠(エビデンス)に基づいた治療が必要です。